我那覇くんの恋と青春物語~水谷百合編~
星の光のように
卒業式の前日。
前日に高校三年間のすべての授業を終え、この日は一日中が卒業式の練習となっていた。
「練習なんか意味あるのかね?」
昼休みになり、教室に戻るなり机に座っていた雅が駄々をこねる。
正直、雅と同じ気分、気持ちなのだが、それを口にしてしまうと、午後からの練習が億劫になりそうで我慢した。
「まあまあ。授業をやられるよりは、まだマシだろ?」
それでも不服そうな表情で、雅は頬を膨らませて弁当を取り出した。
「あれ?今日は第二体育館はいいの?」
「さすがに卒業式一日前は・・・」
「あっ」
何かを思い出したように、コウが叫び出した。
そして、弁当を雅の机の上に置き、こちらを向いて両手を顔の前で合わせた。
「すまん、一樹。朝一に言われて忘れてたけど、水谷さんが昼休みに屋上に来てくれって・・・」
「馬鹿!お前、なんでそんな大事なこと忘れてんだよ」
「本当にすまん!とにかく、本館の屋上だ」
慌てて教室を飛び出す。
雅がやたらとにやにやしていたが、今はそんなこと気にしていられない。
しかし、屋上はうちの学校は開放していないが、屋上で間違いないのだろうか・・・
前日に高校三年間のすべての授業を終え、この日は一日中が卒業式の練習となっていた。
「練習なんか意味あるのかね?」
昼休みになり、教室に戻るなり机に座っていた雅が駄々をこねる。
正直、雅と同じ気分、気持ちなのだが、それを口にしてしまうと、午後からの練習が億劫になりそうで我慢した。
「まあまあ。授業をやられるよりは、まだマシだろ?」
それでも不服そうな表情で、雅は頬を膨らませて弁当を取り出した。
「あれ?今日は第二体育館はいいの?」
「さすがに卒業式一日前は・・・」
「あっ」
何かを思い出したように、コウが叫び出した。
そして、弁当を雅の机の上に置き、こちらを向いて両手を顔の前で合わせた。
「すまん、一樹。朝一に言われて忘れてたけど、水谷さんが昼休みに屋上に来てくれって・・・」
「馬鹿!お前、なんでそんな大事なこと忘れてんだよ」
「本当にすまん!とにかく、本館の屋上だ」
慌てて教室を飛び出す。
雅がやたらとにやにやしていたが、今はそんなこと気にしていられない。
しかし、屋上はうちの学校は開放していないが、屋上で間違いないのだろうか・・・