Fight~はじめて恋した君への告白~





_______………

11月。
そろそろ空気も冷たくなる頃。



わたしは、部活に夢中だった。









キュッキュッキュッ。


にぎやかな体育館に、ステップの音が聞こえる。



「陽菜子。ナイシュー!」








私、井上陽菜子は、中学2年のいたってふつーの女の子。


正直恋愛とか興味がなくて。

毎日バスケに没頭する日々。









『ありがとうございましたーーー!!』

いつものように部活が終わって、すぐさま帰る準備をする。






「奈緒、帰ろー。」


「ん、ねぇ、陽菜子。今日何でバッシュ持って帰ってんの?」


「え?ああ。なんかおとーさんの知り合いが夜に練習会
行ってるらしくて、こないー?みたいな。」



「あーね。いいじゃん、たのしそーで。」



「うん、まあ。」


ほんとは、びみょーに………いやなんだけど。








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