Fight~はじめて恋した君への告白~
出逢い
______‥‥
その日の夜。
体育館についた。
「………っから………………」
いろんな人の声が聞こえる。
やばぁい。
き、緊張してきたかも……………。
だから、いやだったんだよぉ‥‥‥‥。
いきなり知らないとこ行くって苦手なんだよね……。
「ほら、陽菜、行くよ。」
お父さんに連れて行かれながら入る。
「こ、こんばんはー!」
『こんばんはー!!』
うひゃー、めっちゃいるし!!
代表の人に挨拶をしてバッシュを履く。
………うー、この空気無理ー!!
「こんばんはー。ね、どこ中の子?」
そう言って私に近づいてきたのは、
女子では有名な、めちゃめちゃ上手い子だった。
「っっ、今井さん!?」
「はぁーい。今井雪でぇす。」
すごい!!こんなめちゃめちゃバスケ上手い子がいるなんて!!
「ねぇねぇ、名前は、何ていうの?どこ中?」
興味津々に私に寄ってくる今井さん。
ってか、すっっごいかわいいんだけど!!
まつげ長いし、目ぇでかいし、肌白っっ!
ちょー美少女さんだぁ………。
「聞いてる?」
「っへっ?!あっごめん!!
えと、井上陽菜子です。あと、南中。」
「へー、南中なんだ。私は今井雪。西条中学。」
知ってまーす。(笑)
「ってか、さっき雪の名前知ってたよね。呼んでたし。」
「あ、うん、まあ。ってか有名人だよ?今井さん。」
「なにそれ、ウケる。」
クシャッと笑った今井さんはすごく可愛かった。
「あ、てか練習しなきゃ。あとでね!!」
そう言って今井さんは練習に戻った。
あんな人と練習出来るんだぁ………………
「おーい。ちょっと、俊介!!」
男の子だ。
同い年くらいかな?
俊介と呼ばれた彼は、とても背が高くて、遠くからでも分かるぐらい見とれてしまうほどの容姿だった。
…………………
俊介。
初めてあった日の事、覚えてる?
私はあのとき、一瞬で、あなたに恋をしたんだよ。
…………はつこい………だったんだよ。