涙の恋
それから、時々話すようになって、
真那と、私と滝沢くんと、もう一人の男子原くんと。
「流星ー。」
真那の滝沢くんの呼び方に、なぜだか
ひどく胸が痛んだ。
モヤモヤして、
悲しくなった。
「んー?」
それに返事をする滝沢くんにもなぜだか、
悲しくなった。
「りゅ、流星くん。」
「…ん?」
「って呼んでもいい?」
「…ん、なんでもいーよ。」
「え?じゃあ、りゅうちゃん!」
「…それはやだ。」
「えぇー。」
私たちの会話にクスクス笑う二人。
クールだと思ってた流星くんは、
ちゃんと笑うし、返事もしてくれる。
不器用な優しいひとだった。