桜の季節
――――――

あの光景が信じられなくて

紗奈や春樹を信じていたあたしが

馬鹿らしくなって...

あの日も...泣いていた...

人生で...

一番泣いた日だった...

次の日も...その次の日も学校には

行かなかった...

あの日の紗奈の言葉...

あたしが春樹と紗奈が歩いているのを見て

紗奈があたしに言った言葉...

あの...あせったような顏...

そのシーンばかりが何度も頭の中で上映されている...

「紗奈....と...春......樹.....??」

「架歩!!...っっっっ違うのこれはっっっ...」

言い訳なんて聞きたくなかった...

「そおいうことだったんだね...」

「だから違うの...!!聞いて架歩!!」

紗奈はあたしの腕をつかんでそおいってきた...

でもあたしは

「――――っっっ嫌っっっ!!!もうあたしに関わらないで!!

紗奈も......春樹も...2人とも大ッ嫌い――――っっっ!!!」

そお言ってその場を走りさった...

一週間がたち

あたしは学校に行った...

あの日から本当に

紗奈も春樹もあたしと関わることは

無くなった...

そのまま卒業を迎え

いまのあたしに至った...

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