桜の季節
「.............佐倉サン....

なんかあった....?? 」

「....別に...何も...??」

「きのう帰るとき、

見かけたんだけどなんか泣いてたみたいだったからさ??」

「別に.....泣いてなんか...ないし...」

「そう...??俺には泣いてるように見えたけど、

それに...」

「.............??」

「きょう、なんか様子がおかしかったように見えたから...さっ??」

「っっっ別に...そんなことないけどっっっ...」

「そっかあ、ならいいけど...!

でもなんかあったら俺で良かったら言って♪」

「これ...」

「携帯の番号とメアド♪良かったらかけてみて♪

あと一応、佐倉サンのも教えて!」

「...やっぱりメアド狙いだったんだ...」

「いや、違っっっ...」

「でも...いいよ??」

そお言ってあたしは椿クンが手に持っていた携帯に

赤外線送信した、

なんでだろう??

あの人は...他の人とは

違う気がした...

あたしの心を分かってくれるかも...

って思った...

「まぢで!?ありがと♪

メールするね!!んじゃ♪」

そお言って彼は屋上から消えていった...

背が高くて、髪の毛は茶色い、綺麗な色。

それがあたしの

彼に対する第一印象だった―――


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