桜の季節
「きょうの体育はバスケをする!

2人1組のペアをつくってパスの練習!」

担任が言った。

でも...

友達もいないし、話しかける勇気もない。

そんな唯香はいつも一人ぼっち。

周りではもうみんなパスの練習を始めてる。

しょうがないから1人でドリブルを始めた。

でもつまんなくって、

1人でステージに座ってみんなを見てた。

悠也も...友達と楽しそうにバスケをしてた。

「うまい...」

思わず見入ってた。

すると、悠也がこっちを見た。

そして友達になにかを言って

唯香の方に走ってきた。

「1人?一緒にやろう?」

「え??」

戸惑う唯香に悠也は右手を出して笑った。

「1緒にやろーよ!!」

おそるおそる手を伸ばした唯香は

そのまま悠也に引っ張られた。



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