桜の季節
キーンコーンカーンコーン...♪

結局悠也は体育の時間ずっと

唯香と一緒にいてくれた。

試合でもパスを回してくれた。

こんなの、初めてだった。

素直に言った。

「悠也くん...ありがとう」

この時の人見知りな唯香の精一杯の言葉。

「全然☆友達だろ?当たり前ぢゃん♪」

友達...そんなこと初めて言ってくれた。

心から感謝した。

「ありがと」

下を向き、ほほを赤らめそう言った。

――――――それから悠也は毎回毎回

唯香に気を使ってくれた。

唯香をクラスに

溶け込ませてくれたのも悠也だった...。

明るい唯香を作ってくれたのも

悠也だった...。




知らないうちに唯香は

悠也に恋してた...。


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