桜の季節
悠也は唯香の頭をなでながら言った。

「唯香??

唯香は本当に俺が好き...??」

「え...??」

「唯香はさ、まだ俺しか知らないんだょ、」

「どういうこと??」

「ほらね、唯香はまだ分かってないよ。

他にも唯香の周りにもいっぱいひとがいるのに

唯香は俺としか関わろうとしなかったでしょ??

だから唯香は俺しかしらない。

1人の中から1人しか選べないから

俺を好きだと想ってるんだよ。」

「違うよ??みんなより悠也が好きだよ??」

「...考えてごらん??

サッカー部のみんなとも必要最低限の言葉しか

交わさない。

クラスのみんなとも必要最低限の言葉しか

交わさない。

そんな唯香を俺は守ってる。

唯香にとって俺はお兄ちゃんみたいな存在。

違う??

やっぱり俺を好きっていうなら

もっとみんなを知ってからにしてみて。

いろんなひとと仲良くなれば

もっといい人がいるかもしれないよ。

友達つくって、明るくなれば

唯香はもっと唯香らしくなるはずだから。

唯香のこと嫌いってわけじゃない。

でも俺と付き合ったら唯香、

なにもかわんないじゃん??

たぶん唯香ならこれからの中学校生活

女の子の友達もできて

遊びに行ったり

恋したり

俺以外のひとといる楽しい時間

きっとつくれるとおもうからさ☆

変われよ、唯香

そしたらきっと本当に好きな人、できるからさ☆

俺なんかじゃなくってさ☆」


< 48 / 52 >

この作品をシェア

pagetop