恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「社食のオムライス…美味しいですよね。
サラダも付くし、デザートのプリンは昔ながらの味で、この値段!
お得だよ。トリニティに入って良かったって思う瞬間です」

「ブハッ!何それ…
他にないの?入社して良かった…て思うこと」

一瞬、松田さんの顔が浮かびかけて、慌てて頭をブンブン振る。

「そんな激しく否定しなくても…」

「い、今のは違くて……、
オムライス以外に良かったとこあります!ここの中庭です。すごく素敵ですね!」

「えーー、人は?僕に会えて良かった…とか」

「それは当然ですよ。広報室の皆さんに会えて良かったって、心から思いますよ?」

「でしょ?」

矢野くん、なんかすごく嬉しそうだ。
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