恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
ガタッ

「佐伯ちゃん、先に戻ってるね?

松田!あんた…所構わずベタベタすると、佐伯ちゃんに愛想尽かされるわよ?」

「うるせーよ。悠里が不安がること言うからだろ?…ったく」

私が不安に思ったこと…分かったんだ。

しばらく松田さんの香りに包まれた。

幸せ過ぎる。


私は甘く見ていた。


この幸せな時が、ガタガタと音を立て崩れていく気配に気が付かなかった。




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