恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
何も言わなくなった大樹。

呆れたよね?今どき、親に逆らえないなんて引くよね…

グズッ…

大樹…短い間だったけど、貴方と想いが通じ合えて、本当に嬉しかったよ。

貴方との楽しい思い出を、胸の奥にしまって生きていくよ…

うっ…ひっく…

「おい。妄想女!
勝手に完結するなっ。誰が悠里を手放すなんて言った?」

えっ?

「説得すりゃあ、いいじゃん。悠里のお父さんを」

あの父を説得する?

「そんな事したら、大樹が、トリニティに居られなくなっちゃう」

グズッ…

「ちょっと待て。どういうこと?俺が会社に居られなくなるって。悠里のお父さんの会社…なんかあるのか?」

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