恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「父は、(株)ピッツバーグの社長なの。トリニティの大株主。
父に大樹のこと知られたら…ひっく、圧力かけてくるかもしれないじゃない…ひっく」

ああ。終わった…今度こそ本当に。
大樹、トリニティ大好きだもん。クビになりたくないよね…

「ふっ…面白いじゃん。悠里。
俺が誰だか知ってるか?俺は、感じの良い営業だ。しかも、法人営業部きってのキレ者だ」

じ、自分でソレ言う?

「大丈夫だ、悠里。俺に任せておけ。
相手がデカければ、デカいほど落とし甲斐があるんだ」

不敵に笑う。

本当に?本当に大丈夫なの?


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