恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「社会勉強に二年間と、快く送り出してくださったのに、申し訳ございません。

私には、とても大切な人がいます。

口が悪くて俺様で、ぶっきら棒だけど、本当は優しくて温かい人なんです。彼以外の人と結婚するなんて、出来ません。

辞退させて下さい!」

畳に頭をつけ続ける。


ドカドカドカ…


ガラッ!

「悠里!ここだったか…」

この声…「た、大樹!」

顔を上げると、息を切らせた大樹と目が合う。



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