恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
立ち上がり、大樹に駆け寄ろうととして

バターーン

こ、転んだ…

「ったく、何やってんだ?ほらっ、行くぞ!」

よっこいしょ…と、抱き上げられる。

荷物みたいに、大樹の肩に担がれてる…

「ちょ、何よ!コレ…下ろしてよ!」

バタバタ暴れる私に、

「却下!」

呆れる両親たちに、

「悠里、連れて帰ります」

と一言だけ、言って菊水庵を後にした。


えーーーっ⁉︎


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