恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
番外編

1.恋人たちの朝

コポコポコポ…

んーー、コーヒーのいい香り…

ジューーッ…香ばしくて、美味しそう?


あれ?


白い天井。ライトグレーのブラインド…

うちはカーテンだし、

「ここ…どこ?…夢だ。寝よう」

再び、布団に潜り込む。


あ…大好きな人の香りだ。


「…ん。大樹…」

「おはよう。悠里」

間近で私を呼ぶ声…

えっ、大樹?

「おはよう」

布団から目だけ出して、モゴモゴ言う。

そうだった。昨晩から大樹と一緒に住んでるんだった!









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