恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
あっという間に下ごしらえが出来、次は、餃子の形成だ。

「うわーーっ、松田すごいよ!上手!」

職人?ていうくらい、綺麗な餃子の形だ。

何者?もしかして、さすらいの料理人?

「おい、妄想女。
俺は、さすらっていない。見てないで、手を動かせ」

ひぃーーーっ

に、睨まれた!

「や、や、やります。松田がすごいから見とれてました」

グイッと、私に近づき、

「呼び捨てにするなら、大樹の方がいいな。悠里?」

耳元でささやいた。

「あ…私ってば、松田課長のこと呼び捨てにしてました?」



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