恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
しまった…心の中で呼び捨てにしてるから、つい実際でも呼び捨てにしてた。

「ごめんなさい。あまりの衝撃に、つい、心の中の呼び方が…」

松田さんがニヤリと笑う。

「職場じゃないし、好きに呼んでくれればいい」

そっか。

「じゃあ、松田さんで」

「……」

ジーーッ

何?すっごい見てる。

「フライパン出して」

ああ。フライパンが欲しかったのか。


ジューーッ


「すっごいいい匂い!」

餃子は、松田さんに任せた。


< 67 / 202 >

この作品をシェア

pagetop