恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
「うわぁーー、羽根つき餃子になってる。すごい!」

餃子を松田さんに任せて良かったよ。
家庭で、羽根つき餃子を作れる人、初めて会った。

私はビビンバを仕上げていく。

「我が家流のビビンバ完成です!」

さっき作った温泉玉子を添える。

「すげー、温泉玉子が作れんの?」

松田さんが嬉しそうに目を輝かせる。

「ふふふ…本当は、石の器に盛り付けて、ジューーッていうの、やりたいんですけどね〜」

「それ、本格的すぎるだろう」

羽根つき餃子と、ビビンバを盛り付け、
テーブルへ運ぶ。

「「いただきます!」」

一人じゃない晩ごはんって、久しぶりだ。
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