恋の悪あがき〜甘い香りに誘われてⅡ
7.行き詰まる男
*大樹side*
「松田ーっ、どうした?屍のようだよ」
同志会という名の飲み会。
二年前に都が抜け、今は田中 三奈と同期ではないが、俺と同じ29歳の井川 美希子とメンバーは三人だ。
『両手に華ですね〜』と冷やかす奴もいるが、とんでもない。
二人とも、俺を男と認識していないし、
俺も二人を女と意識していない。
入社当時から、仕事や物事に対する考え方が似ていて、いわば仲間といったとこだ。
そして、共通するのは、美味しい料理と酒が好きという点だろう。
「松田ーっ、どうした?屍のようだよ」
同志会という名の飲み会。
二年前に都が抜け、今は田中 三奈と同期ではないが、俺と同じ29歳の井川 美希子とメンバーは三人だ。
『両手に華ですね〜』と冷やかす奴もいるが、とんでもない。
二人とも、俺を男と認識していないし、
俺も二人を女と意識していない。
入社当時から、仕事や物事に対する考え方が似ていて、いわば仲間といったとこだ。
そして、共通するのは、美味しい料理と酒が好きという点だろう。