冬に響くセレナーデ
6
短い休みが終わった。
学校へ戻ると、ホッとする自分がいた。
「おっはよー!」
「ミンジー、ホリデーは何をしていたの?」
「うーん、ダラダラ!奏美は?どうだった?」
「もう行きたくないね!」
「やっぱり?大変だったんでしょう?」
「いろいろあったけれど、得たものもあるよ。」
「じゃあ、次はオーケストラフェスティバルでの演奏だね!」
そう、1年に1度、この地域の学校のオーケストラが集まり、それぞれ演奏する催し。
フェスティバルなんて陽気な名前だけど、実際はコンクールのように評価がつけられる。
「また練習厳しくなるねー。」
「そうね。」
「奏美、ちょっと来てくれるかな?」
音楽の先生に呼び出された。
「君は、音大には進まないの?」
「はい、やりたいことがあるんです。」
「音楽以外に?」
「はい。」
「SSSOはどうだった?」
「勉強にはなりました。でも、私はこの世界に向いていません。」
「そうか。僕はこの世界にいて、何人もの学生を見てきたんだ。どう頑張っても才能がなくて、プロへの道を諦める生徒もいれば、君のように才能を捨てようとしている生徒もいる。」
「それでも、私はー。」
「わかっているよ。でもね、音楽の楽しさは忘れないで欲しいんだ。」
「どうすればいいですか?」
「まだ先の話しだけど、オーケストラフェスティバルの最後に全員で演奏するパフォーマンスがあるんだ。」
「全員って、千人近くですよね?」
「そう、そして、演奏する曲にオーボエのソロパートがあるんだけど、オーディションを受けてみないかい?」
またソロパートが波乱を運んでくる。それでも、リベンジは必要かもしれない…。
「はい、やります!」
私ははっきりと承諾した。
学校へ戻ると、ホッとする自分がいた。
「おっはよー!」
「ミンジー、ホリデーは何をしていたの?」
「うーん、ダラダラ!奏美は?どうだった?」
「もう行きたくないね!」
「やっぱり?大変だったんでしょう?」
「いろいろあったけれど、得たものもあるよ。」
「じゃあ、次はオーケストラフェスティバルでの演奏だね!」
そう、1年に1度、この地域の学校のオーケストラが集まり、それぞれ演奏する催し。
フェスティバルなんて陽気な名前だけど、実際はコンクールのように評価がつけられる。
「また練習厳しくなるねー。」
「そうね。」
「奏美、ちょっと来てくれるかな?」
音楽の先生に呼び出された。
「君は、音大には進まないの?」
「はい、やりたいことがあるんです。」
「音楽以外に?」
「はい。」
「SSSOはどうだった?」
「勉強にはなりました。でも、私はこの世界に向いていません。」
「そうか。僕はこの世界にいて、何人もの学生を見てきたんだ。どう頑張っても才能がなくて、プロへの道を諦める生徒もいれば、君のように才能を捨てようとしている生徒もいる。」
「それでも、私はー。」
「わかっているよ。でもね、音楽の楽しさは忘れないで欲しいんだ。」
「どうすればいいですか?」
「まだ先の話しだけど、オーケストラフェスティバルの最後に全員で演奏するパフォーマンスがあるんだ。」
「全員って、千人近くですよね?」
「そう、そして、演奏する曲にオーボエのソロパートがあるんだけど、オーディションを受けてみないかい?」
またソロパートが波乱を運んでくる。それでも、リベンジは必要かもしれない…。
「はい、やります!」
私ははっきりと承諾した。