冬に響くセレナーデ
2
最近、なんだか毎日が楽しく感じる。
全てが順調にいきそうで、世界がキラキラ輝いて見える。以前より、人と接するのが嫌ではなくなった。日本語訛りでも、積極的に話しかけられるようになってきた。
今度の土曜日のコンサートには、ニコラスを誘ってみよう。ヴァイオリン協奏曲だから、きっと興味をもってくれるはず。
「ニコラス、土曜日にコンサートがおるのですが、一緒に行きませんか?」
「もちろん!国立オーケストラ?」
「そう、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏するんです。」
「まだチケット取れるかな?」
「見にくいけれど、学生席なら、オーボエの先生が劇場関係者なので融通してくれるって言ってました。」
「最高だね!」
「はい!今日のレッスンの時にお願いしておきますね。」
「ありがとう。」
私はよく学生席でオーケストラを聴いていた。それがこんな時に役に立つとは思っていなかったので、とても嬉しかった。
「ミンジー、土曜日のコンサートにニコラスを誘っちゃった!」
「キャー!やっぱり恋に落ちたのね!もっと早く言ってくれればよかったのに!」
「だってね、自身がなかったの。それに結構年上でしょう?すごく素敵だし…。」
「大丈夫、お兄ちゃんは奏美に気があると思うの!」
「本当に?」
「本当、本当!私にはわかる!」
「なんで?」
「えー、内緒!」
「教えてよー!」
「カンってやつよ。」
「意味わかんない…。」
「ふふふ!」
「もー。根拠なしかぁー!」
「それでも、大丈夫!」
全てが順調にいきそうで、世界がキラキラ輝いて見える。以前より、人と接するのが嫌ではなくなった。日本語訛りでも、積極的に話しかけられるようになってきた。
今度の土曜日のコンサートには、ニコラスを誘ってみよう。ヴァイオリン協奏曲だから、きっと興味をもってくれるはず。
「ニコラス、土曜日にコンサートがおるのですが、一緒に行きませんか?」
「もちろん!国立オーケストラ?」
「そう、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲を演奏するんです。」
「まだチケット取れるかな?」
「見にくいけれど、学生席なら、オーボエの先生が劇場関係者なので融通してくれるって言ってました。」
「最高だね!」
「はい!今日のレッスンの時にお願いしておきますね。」
「ありがとう。」
私はよく学生席でオーケストラを聴いていた。それがこんな時に役に立つとは思っていなかったので、とても嬉しかった。
「ミンジー、土曜日のコンサートにニコラスを誘っちゃった!」
「キャー!やっぱり恋に落ちたのね!もっと早く言ってくれればよかったのに!」
「だってね、自身がなかったの。それに結構年上でしょう?すごく素敵だし…。」
「大丈夫、お兄ちゃんは奏美に気があると思うの!」
「本当に?」
「本当、本当!私にはわかる!」
「なんで?」
「えー、内緒!」
「教えてよー!」
「カンってやつよ。」
「意味わかんない…。」
「ふふふ!」
「もー。根拠なしかぁー!」
「それでも、大丈夫!」