幽霊探偵
「えっと...。1605だから...。こっちかな?」
と肇の誘導に着いていく。
日はだいぶ沈んで来ており、さっきいた公園には街灯が点灯しているところだった。
「あった!ここだ!」
と肇が言うとすぐに預かった鍵を取り出して開けようとした。
「ちょ、ちょっと待って!」
と麻希が肇を制止しながら言った。
「なんだよ。」
と肇が怪訝そうな顔で言うと、
「心の準備がまだだから!てか、いきなりなんで開けようとするの?てか、まずは安全確認だよ!」
と麻希が慌てて言った。
「この期に及んでまだ怖いのかよ?」
と肇が呆れて言う。しかし、樹里がそれを遮り
「でも、確かに安全確認は必要かもね?」
と潤の方を見て言った。他の部員もそれにつられ潤を見る。
「は?マジで?一人で見てこいと?」
と潤が言うと、
「確かにそうだな。」
「でしょ?唯一幽霊が見えるんだから。」
「わ、私の変わりに写真撮ってきて...。」
と代わる代わる喋りだした。
潤がため息をつき、
「分かったよ。行ってくるよ。」
と言い、鍵を預かり、開けた。
カチャリと言う音が響き、ドアを開けると
「あっ!私も行きます! 幽霊さんに会いたいです!」
と実梨花が手を挙げて言った。
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