二度目の恋



家に帰ると
いつものように遥輝がいた


リビングで、テレビゲームをしていた
友達とみんなで狩りに行くゲームだそうだ



『ただいま』


「おかえりー、もっと遅くなるのかと思ってた!佳奈さん達、明日お店に来るから、その相談かと思ったんだー」


画面を見ながら話す遥輝
いつの間にか、こんなに成長して
一輝と変わらない背中


画面に夢中の遥輝の背中に
私は寄りかかった



「……どうしたの?疲れた?」



今まで気がつかなかったけど
声も……似てるな



『……遥輝、……紹介したい人がいる』



遥輝は何も言わない



『……遥輝の事を彼氏だと思ってるの。だから、ちゃんと私の息子だと紹介したい』



そういうと、やっと口を開いてくれた


「……その人に、あなたの子供ですって言えばいいんじゃないの?」



その言葉に驚いて遥輝の背中から離れた
< 114 / 269 >

この作品をシェア

pagetop