二度目の恋



『……遥輝っ、あなたっ』



まさかの言葉に驚いてしまった


「会うのはいいよ、けど、少しだけ時間ちょうだい。1週間くらいかな?俺、明日から新作セールとかで忙しいからさ。そんな時に会っても……さ、」


うん、ありがとう



そう言って、私はリビングから離れた
河村さんのいうとおり
遥輝は遥輝なりに考えていた


遥輝は一輝が父親だと知っているんだ
その心の準備も必要なんだと勝手に思っていた……


遥輝はすでに準備万端なのを通り越して
行動に出ていたことなんて知らずに……



スマホを見ればメールがきていた


みたら、一輝だった

【明日休みだろ?昼から迎えに行く】


休みだろ?確かに休みだけど……
拒否権はないのだろうと、思った



それでも、会えると思ったら
顔がにやけてしまった。
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