二度目の恋



「美奈の手料理が食べたい」



車の中でボソッと言った一輝
なら、スーパー行かなきゃね

そう言って私達は20年前のように
一緒にスーパーに行って
一輝がカートを押し、私が食材を選ぶ


私がキッチンで料理をしてると
何度も一輝はキッチンにきて
私の邪魔をする


20年前のように……



「今日は、泊まれる?」



その言葉に答えれなかった
泊まる……そう言いたかった
けど……
一輝に何も伝えてない



何も言えないでいると
一輝は後ろから抱きしめ
私の耳にキスをしてきた



『んっ……一輝……危ない、』


そう伝えても、一輝は止めない
私は包丁をまな板に置いた


泊まれない……それに対しての行為だろう


嫉妬……独占欲……。
それも含めて、一輝だ
一輝に抱かれると私の身体は喜ぶ
それを見て一輝を欲情させてしまう


結局、食事もしないまま
私達は何度も愛し合った

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