二度目の恋



『来週、時間作れる?……あの子と三人で会えない、かな?』



あの子、で伝わるだろうと
あえて名前を言わなかった



「……ああ、そっちに任せるよ」



それ以上は何も言わず
一輝は私を抱き寄せてくれた



やはり……不安だ
それが一輝に伝わったのか



「大丈夫、心配ないよ」



そう言って一輝はキスをしてくれる
今日、何度も愛されたのに
一輝は疲れ知らずか……



『……んっ、一輝……ま、また?』



そう聞けば



「ん……また。20年分には足りない」



20年……
20年分するのかと思うと笑ってしまった



『体力、つけなきゃ』


そう言うと、一輝も俺も、と言って
私の身体に顔を埋めていった

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