二度目の恋



いつの間にか眠ってしまった私
目が覚めれば
温かい体温に包まれていることに
とても幸せと感じてしまう


このまま、また一眠りしたい……
そう思ったが、無理だとわかっている


ベット傍にある時計を見れば
12と表示してある


ぎょっとした
何も連絡していない

一輝を起こさないように
一樹の腕から抜け出し
散らばった服を集め身につける


静かにリビングへ行き
鞄の中からスマホを取り出した


メールが1件
遥輝だ



メールを開けば
遥輝らしい、ないようだった




【美奈ちゃん、今日はお泊りしておいで。俺もデートだから。枯れかけなんだから、たくさん潤って帰っておいでよ】


クスッと笑ってしまう
お母さん……は、こんな事言わないね
枯れかけってなんだよっ、
息子に潤って帰ってこいと言われると
かなり恥ずかしい……
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