二度目の恋


それから1週間、
遥輝は毎日遅く帰って来た


忙しい、とは言ってたけど
本当に疲れた顔をしていた


「けど、大盛況なんだ」


そう笑顔で言ってくれる
お風呂上がり、ソファに倒れこむ遥輝

頑張れの意味を込め、マッサージをしてあげた



「……美奈ちゃん、いい奥さんになるね」

「美奈ちゃん、バージンロード……一緒に歩いてあげる」


息子が言う言葉じゃないよ、

『ウェディングドレスなんか、着るわけないじゃない、いくつだと思ってるのよ』


36、と笑いながらいう遥輝は
マッサージを受けながら
そのまま眠りについてしまった



眠っている遥輝
やはり一輝とそっくりだ



一輝から、当たり前のように
毎日メールが来る


ただ、会ってはいない。
遥輝か激務だから、体調が心配で
真っ直ぐ家に帰って来ている
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