二度目の恋



もう少し待って、


そう伝えてるけど
一輝の独占欲は
そこまで長くは持たないだろう




「美奈ちゃん、日曜に休み取れた」


金曜日、帰宅した遥輝が
そう言ってきた


ってことは、日曜日に話すって事だ



「外で話す事じゃないから……あの人の家で話したい」




遥輝がお風呂に入っている間
一輝に電話して伝えた


わかった、
時間は任せるよ


それだけだった
やはり不安だった



じゃ……


電話を切ろうとした時の



「大丈夫。美奈は幸せになれる」


そう言って電話は切れた




私の幸せ……か、
私の幸せは……二人が幸せである事



二人が笑ってくれたら
私なんて、別にいいんだ……

それでも、一輝に言わないという
選択はないんだ
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