二度目の恋


マンションに着き
一輝の部屋へと入る



「さすが社長さん、いいとこ住んでる」


一輝は特に何も言わずソファに座っていた

私はキッチンでコーヒーの用意をしていた
遥輝は、一通り部屋を見て回った後
一輝が座る斜め向かいに座った


二人がいる……それだけで
私は複雑な気持ちになる


トレイをもち二人の元へ行く
コーヒーを出していると



「調べたぞ」


一輝の言葉に私は一輝を見る
一輝の目線は私ではなく遥輝だ


「どうでした?」


「自分の目で確かめろ」


そう言って封筒をテーブルの上に置いた
遥輝はその封筒を手に取り
中身を確認していた


私は何が何だかさっぱりわからない
二人の会話が成り立っているのが
どうしてなのか、
そして、その封筒がなんなのかも……。
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