二度目の恋
「これからだって、俺は美奈ちゃんを守っていくし、支えていく」
遥輝はそう言いながら
一輝を見ていた
遥輝?
いつもと変わらない口調だけど
どことなく、違う感じがした
「……お前が守らなくていい、俺が守る」
……一輝?
なんだか……恐い
けど、そんな私とは裏腹に
二人はフッと笑った
「美奈ちゃんを幸せにしてくれる相手がいなきゃ、俺だっていつまでたってもデートも出来ないよ」
そう言って立ち上がった遥輝
行くね、と玄関へ向かう
『遥輝っ!』
どことなく、
遥輝の後ろ姿が小さく見えてしまう
「……これからも俺達は変わらないよ、美奈ちゃんが結婚しても、俺は……美奈ちゃんの息子だから」
遥輝の言葉は
とても寂しくて…けど嬉しさも混じってて
私は遥輝に駆け寄り
背中に抱きついた