二度目の恋



「物分りが良くて、優しいところは美奈に似、ニコニコしながらも結構痛いところをガツガツ遠慮せず踏み込んでくるところは……俺似か」


『……見た目も、一輝ソックリ』


そういうと、そうか?と
笑ってくれた


まさか、一輝が遥輝と会っていたなんて
知らなくて、それも遥輝から会いに行ってたなんて思いもよらなかった

多分、私のことを考えて…だろう



「美奈、ちゃんと考えよう。これからのこと。きちんとしたいんだ」


きちんと、の言葉に嫌な汗が出る
きちんとしようとして20年前は
終わってしまった関係



「20年前と変わらない、美奈と結婚したい。これから先の人生、美奈と一緒に生きていきたい」



私の答えは一輝もわかってる
けど……
けど、何にも言えなくなっちゃった、
< 135 / 269 >

この作品をシェア

pagetop