二度目の恋



一輝の運転で夜の街を走る
時計を見たら20時になろうてしていた


「少し走るから、たくさん歩いたから疲れたでしょ?眠たかったら寝てていいよ」


そういえば、たくさん歩いたかも


『眠たくないんだけど、足は疲れたかも』


「じゃあ、後でマッサージしてあげる」



マッサージか……
一輝に触れられる、って考えると
昨日の佐野部長との事を思い出してしまう


一輝は何も言ってこない
だから、何も言わない。
窓の方をずっと見ていた…
都心から離れ、夜景が綺麗で見惚れていた……はずだった





「……な、起きて?……美奈?」



その声に目が覚めた
目を開けると一輝の顔


あれ?……私…
身体を起こすと、私はベットの上だった


えっ?
あたりを見渡すと……ホテルだろう
テーブルの上には料理が幾つか並んでいてワインが冷やされているのが見えた
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