二度目の恋
『ごめん、つかれてたのかな?』
今日はたくさん歩いたし笑ったから
疲れたのかもしれない
「そうなの?久しぶりにお酒飲みすぎたのもあるんじゃない?」
……げっ。なんで知ってるの?
あ、遥輝がバラしたんだな、あいつー!
「美奈、俺は何があっても美奈の味方だし、美奈を話したりはしない。言いたくないことは言わなくていい、けど大事なことは必ず言ってほしい。」
私の目を見て、話す一輝
言いたいことはいわなくていい、なんて
一輝は聞きたいはずなのに……
『一輝……』
ん?と私の言葉を待っている
『私……、お腹すいた』
そういうと、待っていた一輝が
はぁ?と呆れている
ごめん、といいつつ、本当にお腹が空いていてテーブルに並ぶ料理から目が離せない
「……ま、先に腹ごしらえだな」
そう言って私の手を取ってくれた。