二度目の恋
こうなると全く、面倒だ
一輝の不機嫌スイッチは
いつも突然だったりする
けど、直す方法は……ある
今の私にソレをするのは酷な話
まず……身体が持ちません
身体を休めてから…なんて思っていたら
「何寝てんの?」
「俺が機嫌悪いのに?」
「誰のせいだ?」
誰のせいだ?私かよっ?
ちょっとイラっとしたけど
言い返す気力すらない
『一輝……身体がね、言うこときかないの。だから、ちょっと休憩させて?』
お願い……をした
聞いてくれるって思っていた
けど、一輝はニヤっと不敵な笑みを浮かべ「そうか、そうか」と私に触れてきた
まさかと思った時には遅し
一輝はまた私に被さってきた
『か、一輝?』
「ん?動けないんだろ?なら、休んでろ」
そう言って、一輝は私の身体の至る所に口づけを落としていった
こうなってしまったら、もうダメだ
一輝の愛も身体も異常だ……けど
それを愛おしいっと思ってしまう私の方が異常だと思った。