二度目の恋



こうなると全く、面倒だ
一輝の不機嫌スイッチは
いつも突然だったりする

けど、直す方法は……ある
今の私にソレをするのは酷な話


まず……身体が持ちません
身体を休めてから…なんて思っていたら
「何寝てんの?」
「俺が機嫌悪いのに?」
「誰のせいだ?」


誰のせいだ?私かよっ?
ちょっとイラっとしたけど
言い返す気力すらない


『一輝……身体がね、言うこときかないの。だから、ちょっと休憩させて?』


お願い……をした
聞いてくれるって思っていた
けど、一輝はニヤっと不敵な笑みを浮かべ「そうか、そうか」と私に触れてきた



まさかと思った時には遅し
一輝はまた私に被さってきた


『か、一輝?』


「ん?動けないんだろ?なら、休んでろ」


そう言って、一輝は私の身体の至る所に口づけを落としていった

こうなってしまったら、もうダメだ
一輝の愛も身体も異常だ……けど
それを愛おしいっと思ってしまう私の方が異常だと思った。
< 195 / 269 >

この作品をシェア

pagetop