二度目の恋
「……ああ、そうだ。お前は?…ん、わかった。……じゃ」
一輝の声で目が覚めた
誰か……と電話してる
一輝の姿をぼーっと見ていた
あれだけやって、よく動けるな…
私は疲労困憊だ
電話が終わると、私が起きていることに気がついた一輝は私の元へ来てくれた
「おはよ、動けそう?」
『んん、……無理。バカ一輝』
ごめん、なんて言いながら笑っていた
遥輝に言っといたから、と
あー、今の電話は遥輝だったかと理解した
「部屋の片付けとかもあるから、遥輝は両方を行き来するって。休みの日や前日は里美ちゃんと過ごしたいんだろう」
片付けか……
そういえば、前回引っ越しした時も
遥輝に片付けを任せっぱなしだったな
『片付け、しなきゃ……だね。大家さんにも連絡しなきゃ』
すっかり忘れていた。