二度目の恋
birth
そして、月日は流れ……
「里美ーー、美奈ー、ご飯できたよー」
はーい、と言いながら
私と里美ちゃんは動かない
「やっぱり、こっちの肌着の方が肌触りいいですよね?」
『うん、うん。けどさー、色がさ……微妙なパープルだよ?』
「え?可愛くないですか?いらないなら私にくださいよーっ!」
私は臨月、
里美ちゃんはもう少しで7ヶ月だ
これから生まれてくる子供の肌着や靴下、
ミトンなガーゼを並べていた
どっちが何を使うかって話
もっと早くすれば良かったのに
なんだかんだ、後回しになっていた
もし万が一、入院することになっても
水洗いは遥輝と里美ちゃんがやってくれる、と余裕なわけである
「ちょっと、いい加減ご飯食べに来てよっ!覚めちゃうでしょ?」
そう呼びに来たのは凛ちゃん