二度目の恋


「良かったら……佳奈さんとご一緒に」


突拍子もない発言に
遥輝以外は驚いてしまった
けど、遥輝は気にせず続ける


「服って、自分で選ぶと自分の好みの物ばかりになりますよね?けど女性からの目だと、全く違う自分の良さも引き出してもらえるんです。僕もたまに美奈ちゃんに選んでもらったりしますよ?」


……確かにそうかも
たまに、遥輝に買い物付き合って、と
お誘いを受けたりもする
さすがショップ店員さんだ


ただ……その意見にどう応えるか?
黙って様子を見ていたら



「……か、佳奈さんが…良ければ、」


そう発したのは河村さん



「……あ、は、はい。大丈夫、です」


真っ赤になりながら
佳奈さんも返事をする


なんだかんだ、纏まりつつある二人
けど更に遥輝が話し出す


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