二度目の恋
season3 必然
「知り合いだった?」
『ん、昔のね。……て、どう?河村さんと上手く話せてますね』
そう言うと照れくさそうに笑う
もう一輝の話はしたくない
「遥輝くんのおかげかも」
うん、それは私も思う
私も予想外だったから。
『何はともあれ、来週はウチで鍋パだし、再来週はデートだもんね』
なんだか私もウキウキだ
二人がうまくいってくれたらいいな
そう思いながら席に戻る
私をずっと見ていたことを
私は気づいてなかった
振り返る勇気なんかない
また傷つきたくないっていう
防衛本能が働く
だから関わらない……
そう決めたのに……
そう決めたのに……
どうして?
私の前に一輝が現れたのは
それから数日のことだった。