詩集ー七色の空ー
太陽に憧れた月
初めて見た彼女の印象
それは
冬の夜空に浮かぶ月
冷ややかで寂しげ
凛として美しい
静かなのに存在感がある
まっすぐで純粋
そんな人だった
そのままで充分魅力的なのに
彼女は太陽を見つめ
うらやましげにうつむいた
明るく優しく前向きな太陽は
多くの人を幸せにする
だけど比べなくてもいい
月を見て幸せになれる人もいる
泣きたい夜
月の光に照らされ
癒され救われた
ただ一度の出来事に
何年も支えられていたから