詩集ー七色の空ー
地平線
海と空を二つに分ける長い線
くっきりして見えるのは
君が去ったせい?
想い出の砂浜
一人遠くをながめる
君と見た境界線は
真っ白な雲にはばまれぼやけていた
空と海 月と太陽
受け入れ合ってるように
いつしか君との間に生まれた距離
天地のように二人を引き離した
境界線は境界線でしかなくて
消しゴムで消したりはできない
二人の関係が
好きの気持ちで
修復できなかったように
波が心揺らして
頬にあたたかい雫を呼んだ
もう少しだけ
ここにいさせて
弱くてはかない
流れ星のような
ちっぽけなプライド
醜いくらい追いかけた恋
ここへ置いてゆくから