今でも君を愛しています




まだ子供の声も聞こえない時間


その真ん中に聳え立つ大きな一本松


その下にあるどこにでもあるような


木のベンチに腰を下ろした


少し混乱してる気持ちに一息つき


目を瞑った


遠くの方から蝉の声が聞こえる


『もうすぐ夏か…』


誰にも拾われることの無い俺の呟きが


静かに響いた…




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