月の光の中で...。
「カトレアー。戴冠式の準備は出来ているの?」
「はい、お母様。」
そう。明日は私の18の誕生日。
そしてこの国の女王となるための戴冠式。
「あとはグレンを連れて王国周りの様子見をしようと思ってます。」
「そう。貴女は騎士長としてとても強いけれども、気をつけてね。」
「はい、行ってまいります。」
私は今までは王女兼騎士長をしてきた。
王女に産まれたからって箱庭の中で暮らしたくなかった。
だからお願いして騎士長になった。
ちゃんと剣の腕も磨いた。
そしてこれから女王兼副騎士長となる。