僕の(わたしの)生きる世界1[完]
~特殊部隊チーム 総帝用訓練場~


ジェイクとステラは、ポーロに報告を済ますと、ジェイクはステラをこの訓練施設に連れてきた。

「ステラは、何の属性が得意なの?」

「うーん どれも同じだと思う」

ステラの答えに困るジェイク。

「じゃあ、ステラ。僕が作ったあの柱を、斬るでも倒すでも、何でも良いから攻撃をしてみて?属性も何でも良いよ?」

ジェイクは、樹木 氷 炎 と柱を作った。

ステラは、掌を樹木に焦点を充てると、風属性で風を起こし樹木を倒した。

次に、炎を出現させ、氷を溶かす。

そして、滝のような水で炎を消した。

ステラは、攻撃として魔法を使ったのは初めてだった。

「流石だね!」

「ジェイク わたしは生きている者を殺したことが無いんだ。」

ステラは、キーリ家の令嬢であり、殺生とは無縁な生活だった。
もちろん、佐々木 海斗の時も、戦争などは海外か過去の話で、経験はない。

せいぜい、蚊やゴキブリと言った生き物位だ。

「そっか。そうだったね。でも、ステラは知っての通り、魔物は駆除の対象だし、ステラは殺らなければならないんだ。」

「分かってる。わたしは、この世界を救ってやる!って気持ちで転生したから…。そうか…。魔物は確かに虫の大きいバージョンみたいなものだし、害虫駆除だと思えばいいのね?」

「アハハハ!害虫かぁ!確かに!…。そうだ!ステラの武器が無いね?召還してみない?」

ジェイクは、そう言って地面にサラサラと、魔方陣を描く。


さ…流石。全てを極めし者。総帝だわ…。

ステラは、ジェイクを更に見直した。

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