僕の(わたしの)生きる世界1[完]
その頃、ジェイクもポーロと念話しながら、魔物を斬っていた。

魔物は、どうやら各領土の魔法学園に現れたようだった。

そちらは、帝や特殊部隊チームがギルドに協力して、対処したそうだ。


「あ~ら、や~ね?ガキなんぞ、この子達で充分と思っていたのに。何なの~?やるじゃない!」

ジェイクが見上げると、むらさ色の肌にシルバー色の肩までの髪型で、背中にはコウモリのような羽が生えた女がいた。

「お前は何者だ?」

「あら?冥土の土産に教えてあげてもいいわ。わたくし、あの御方の目覚めを待つ者。ジンクスと申します。」

《ジェイク!敵だ!気を付けなさい!魔力値…。3500~4000…。》

ミハイルの念話が飛ぶ。

ジェイクは、ここ最近は総帝として動くときは、指輪のみを外していた。
ジェイクは、ピアスを取る。

ここ最近の訓練で、ジェイクの魔力値は、2600を越えていた。

敵が発する魔力が、痛い。
それほどジェイクにとって強敵と言う事だ。

ジェイクは、アルロスとデビルを召還した。

「主よ!あの者は?」

「よう!天使ちゃん どうやら、あいつは天界でも魔界でもない、存在のようだなぁ」

真逆の二人を同時に呼ぶと、いつも言い合いになるから、避けてきた。
しかし、そんな事を言ってる場合ではない。

「二人共、力を貸して?」

そして、ジェイクは敵へと向かって行く。

ステラが、結界を飛び出そうとするが、ミハイルに抑えられる。

「ジェイクが!!」

「ステラが行っても、まだ勝てません。魔力値は対等でも、あなたはまだ弱い。」

ステラは悔しかった。
助けるために転生して来たのに、助けられないだなんて。

< 147 / 259 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop