僕の(わたしの)生きる世界1[完]
ただ、それを行った後のリスクが大きい為に、行う者は殆どいなかった。

「主よ!逆属性の力を分ければ、どうなるか分かりません!」

「そうだよぉ。あんたが壊れちまうかも」

「良いから。早く!命令だよ」

アルロスとデビルは、ジェイクの手を握ると、魔力をジェイクに渡した。

ジェイクの魔力値が、4600まで上がった。

ジェイクは、一気にジンクスまで寄ると、剣を振るった。

ジンクスは、咄嗟に交わすが間に合わず、ジェイクの攻撃はジンクスの羽を斬った。

ジンクスが反撃をする前に、ジェイクの体内の魔力値が暴走し始めた。

ジェイクは、魔力値を放出するかのように魔法で、とどめを刺した。

ジェイクが倒れる。

ステラが、ジェイクの傍まで転移しジェイクを支えた。

「ジェイク!?」

「ステラ…。僕はもう、魔力が残っていない…。君が…総帝に…なるんだ…。」

「ジェイク!喋らないで?」

ステラは、聖属性をジェイクにかける。

「僕は…。ステラを……愛してる。」

ステラは思わず、治癒もストップして固まった。

「ジェイク…。わ、わたしは…。」

その時、ステラをジェイクから引き離す手があった。

ステラを引き寄せ、倒れたジェイクに聖属性と光属性の混合した治癒をかけながら言う。

「ジェイク。君が愛を語るなんて、500年早い!」

ジェイクは、ミハイルを見て微笑み意識を手放した。

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