僕の(わたしの)生きる世界1[完]
「で?モニカとヘンリーは?」

この二人の関係を知らないのは、ここではステラとルカ。

「無事解決した。ただ、私も領主の儀が来週になりそうです。その場に、妻になるモニカが居ないのはまずい。」

「へ?ヘンリー??妻?」

何も聞かされていないステラは、キョトンとした。

タケルがちょっと意地悪な笑顔で言う。

「ステラ、ルカ。モニカとヘンリーは婚約したんだぜ?二人共が16になったら、結婚するんだってよ?」

「け、け、け、結婚!!!?あなた達、15よね?佐々木 海斗だった時なんて、32で失恋したのよ!?」

皆が笑いだした。

ルカは、真っ赤になってうつむいた。
ルカには、早すぎる話題だったようだ。

モニカとヘンリーは、何が起こったのか話した。

ステラは、洞窟で出会ったピーターを思い出し。

「そ、そうだったんだ…。ピーターさん、戻ってよかった。」

「そ、それでですね。マッカーニーも領主の儀が来週になりそうですの。ポッサムとマッカーニー、合同で行うって案も出ていますの。」


「それなら、三人合同でやるのはダメなのかしら?国王の儀と領主の儀。やっぱまずいかしら…。」

ステラの案に、タケルが乗った、

「それだ!そうしようぜ!な?よし。決定だ!ヘンリーもモニカも家の方に言っとけよ~?ステラもな?オフワンも忘れないようにしないとな?」

タケルは一人、何かを企むかのように笑った。

「ステラはどうなんだ?」

「えぇ ルカのお陰で、属性の融合が出来るようになったの。ありがとう」

「あ!それ、俺も練習を始めたんだぜ?」

「タケルならば、出来るわよ」

「苦労してたくせに?」

タケルの言葉に全員が笑った。

「ジェイクは、どうなの?」

ステラの言葉に、全員が黙る。

皆、ジェイクの見舞いに行きたかったが、ポーロが安静にさせてやって欲しい。と、結界を張ったのだ。

「その件は、ポーロに確認するさ」

タケルが言った。



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