僕の(わたしの)生きる世界1[完]
エイプリルは、ステラの攻撃を避けると、剣を取り出しステラに斬りかかる。

ステラは素早く光と水を融合させて結界で弾いた。

結界に剣が当たると、【バキーン】と言った、火花が散った。

ステラの結界に光のフラッシュが走る。

それはまるで、雷のようだった。
そして、その結界がステラの中に取り込まれるように消えていき、杖が光出すと、ステラが放った。

それは、巨大な稲妻となってエイプリルに降り注いだ。

「くっ!くそーー!」

エイプリルの髪が乱れ、青い肌の所々に焼けたあとがあった。

エイプリルがステラに突っ込んでくると、剣をステラの首めがけて横へ引いた。

国民全員が、悲鳴をあげた。

エイプリルが勝利を確信した瞬間。

「わたしはここよ?」

いつのまにか、エイプリルの背後にいたステラが杖の短剣で、エイプリルを刺した。

どうやら、エイプリルが斬ったのはステラの幻影だったようだ。


「手応えあったのに…。」

背後のステラの方へと振り向こうとしながら、エイプリルが消えていった。

「そ、総帝様~!!」

結界の中から、国民の声援と歓声と拍手が聞こえてきた。

「皆さん?お怪我はありませんか?」

そう言って、微笑んだ。

「おいおい。今度の総帝様は、ありゃあ女神様だな。」

ステラの笑顔に、やられた男性陣のうち何名かが、傍にいたパートナーに殴られていたが、そこはステラのせいではないだろう…。

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