僕の(わたしの)生きる世界1[完]
誰だろう?

ステラがそう思った時。

「ワレが契約をするのだ!」

「ココハ、ワタクシガ。」

「オレガ、スル」

なんか…。揉めてる?

姿が見えてくると、そこには。

黄金に輝く鱗の、翼を持っているドラゴン。

白金のストレートの髪をした、虹色の羽を持つ妖精。

黒いコートを羽織り、黒いフードを被り、仮面を付け、大きな鎌を持った死神。

ステラは、その三人(?)の前で固まった。

「あなた方は?」

出で立ちから、下位の者でないことは分かった。

「ワレは、[オウレン]。ドラゴンの一族の長である。以前、下位のドラゴンが世話になったようだな?」

「いえ 当然のことをしたまでです。」

「ワタクシ、[ローナ]ト言イマス。精霊界ノ女王デス。イツモ妖精達ガ、オ世話ニナッテマス。」

「オレハ、[デス]。冥界ノ王。」


「ワレ等は、其方と契約をしたいと思っておる。」

「魔力ヲ、モラウ。アナタニ負担。」

「あの…。普通、契約を嫌がるって聞いたのだけど?」

「そりゃあ、なんでも無き、人間に使われる者なんぞ、嫌がるものだ。しかし、其方は、総帝であろう?敵の存在は、各界に伝わっておる。このタイミングでの召喚儀式とあれば、目的は同じであろう?」

「シカシ、契約ニハ魔力ガ必要」

なるほどね…。ドラゴンも妖精も敵の存在は知っている、天界や魔界も知っているならば、他の世界が知っているのは当たり前か。

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